Birdy/コンフォートステム

Birdy/コンフォートステム

[Birdy/Confort stem]

Peugeot-18の乗車姿勢はやや前傾姿勢となるため、私にとっては少々落ち着かないものでした。 そこでBD-1用のオプションパーツでよく見ていた、高さ調整ができる「アジャスタブルステム」の詳細を知るべく、開発元のr&m社のサイトを調べてみました。 するとこのステムはr&m社では「コンフォートステム」と呼んでいて、BD-1やPacific-18に標準装着のステム(オールアラウンドステムと呼ぶ)よりも65mm手前にクローズしたものだったのです(Confort stem & Allaround stem)。 まさに私が望んでいたものです。 注文したショップには取り寄せに時間が掛かりますよと言われましたが、いくら掛かっても良いからと2本注文して待つことにしました。 それから実に2ヶ月強。待ちに待っての装着となりました。 装着して実際に乗ってみると、このステムは期待どおりアップライトの乗車姿勢を実現し、片手運転も無理なくできる優れものでした。 効果絶大です。 地元ヨーロッパではこのステムを標準装着したBirdy Greenがコンフォートモデルとして販売されていますが、日本では販売されていません。 このような素晴らしいモデルが存在しているのに販売しないとはもったいない話です。 とくに女性には好評を得られると思われるだけに、とても残念です。 価格は定価7,500円、販売価格6,400円(税別)でした。 (2002.7.13)


製品

コンフォートステム

アルミの素材がとても美しいパーツ。可動部分にはシートポスト同じコーティング処理が施される。

前から

ステムに高さ調整用のクイックリリースが付くなどして立派になったためか、高級感もアップ。

装着

ステム組み付け部

ステムは折り畳み部に両側から2本のシャフトで組み付けられる。シャフトの先には溝が切られていて抜けを防止する小さな鋼鉄製のリング(写真参照)がはめ込まれている。難しいのはこのリングの取り外しと取り付け。取り外すときはリングの切れ目のある側を先に外し、そのあと反対側を外すのがコツ。取り付けるときはこの逆。マイナスドライバーでOK。失くしやすいので注意!

ステム上端

ハンドルバーを取り付ける頂上部。アヘッド付アジャスタブルステムの場合はこの部分にアヘッドステムが付くが、これだとせっかく手前に近付けたハンドルバーがまた遠くなってしまうので、ハンドル位置を手前に寄せたいだけの人には向かない。

高さ調整部

高さ調整用のクイックリリース。レバーはシートクランプと同じTranz-X。このレバーが緩いと走行中にハンドルバーが動く可能性があるので、しっかり締めること。高さ設定はフロントブレーキのワイヤーが少々短いため最大にできない。このレポートの写真は短いままで目一杯高くした状態。

オールアラウンドステムとの比較

コンフォートステムの角度

ハンドルバーの位置が下のオールアラウンドステムに比べ、かなり手前(65mm)に寄っていることがおわかりだろう。

コンフォートステム全景

実際に乗ってみるとアップライトの乗車姿勢が可能で、その乗りやすさはコンフォートステムの名が示す通り。片手運転も怖く無くなった。

オールアラウンドステムの角度



オールアラウンドステム全景