S90 Royal Hermes モディファイ/カーフィルム

S90 Royal Hermes - レポート

〜 カーフィルム 〜

これまでブラインドの方が品があると言って「リアドアサンブラインド」にこだわってきましたが、取付場所であるドアの内張りに悪影響を及ぼしているためカーフィルムに替えました。 カーフィルムについては選択基準がまったくわからなかったので、とにかく安くて上手に貼ってくれるところ、というくらいしか問題意識がありませんでした。 そんな時にボルボ仲間が教えてくれたのが Made in USA のこのフィルムでした。 調べてみるとなかなかすごいフィルムのようなので価格には目を瞑って、さっそく2005年11月23日の午後、東駒形のエヴァンスに出かけて貼ってきました。 夕方吉野さんが店に来たので二人での超ミニオフが成立。 ミニオフ後は雷門や仲見世通りを見物して時間を潰しましたが下町は好きなので結構楽しかったです。 おみやげに人形焼まで買ってしまいました。 作業は10:00頃までかかりました。

あなたは真のフィルムをまだ知らない」のコピーで始まる Solar Gard QUANTUM WINDOW FILM のカタログ。 帰りにフィルムのサンプルとともにいただいたこのカタログには、この製品の素晴らしさが余すところなく書かれています。 (2005.12.7)

使用したフィルム
左右リアドア:Solar Gard QUANTUM-37(透過率37%、断熱率47%)
リアウィンドウ:Solar Gard QUANTUM-28(透過率28%、断熱率52%)
輸入元:北稜
施工店:エヴァンス(墨田区東駒形、3年保障)
※「ボルボライフを見ました」と伝えると良いことがあるかも



車内からの視界

断熱性能が高いフィルム
断熱性能が高いフィルム
QUANTUMはスパッタリングと呼ばれる技術(真空下で不活性ガスを吹き付けて薄膜を形成する技術)でクロム、亜鉛、ビスマスの金属をコーティングしたフィルムを2枚貼り合わせた構造になっています。金属蒸着よりも平滑度が高いことや2枚重ねの効果で、熱エネルギーの反射効率が大幅に高くなるようです。
ニュートラルカラーの効果
ニュートラルカラーの効果
このフィルムは、すべての可視光を均等に透過することから、自身としての色を持たないニュートラルカラーの性質を持つため、外の景色がありのままに見えるという利点があります。また染色フィルムではないので何年経過しても退色しないことも大きな特徴です。
ガラス無しとほぼ同じ視界
ガラス無しとほぼ同じ視界
リアドアからの視界はフィルムを貼っていない前席のガラス(透過率72%)とほぼ同等の視界を得ている。
リアドアはQUANTUM-37を使用
リアドアはQUANTUM-37を使用
左右のリアドアには透過率37%、断熱率47%の「QUANTUM-37」を使用。透過率37%は内部をそれほど隠すものではなく、国産車標準装着のプライバシーガラス(おそらく20%前後)ほど暗くない。
QUANTUM-37の断熱率は47%
QUANTUM-37の断熱率は47%
断熱率47%は、直射日光下でガラスに濡れたタオルをかざしたのと同程度の断熱効果があることをエヴァンスで測定器を使って確認。2層の金属コーティングフィルムが高い断熱効果をもたらすようです。
リアはQUANTUM-28を使用
リアはQUANTUM-28を使用
リアウインドウには透過率28%、断熱率52%の「QUANTUM-28」を使用。リアウインドウから見える後方視界はきわめて自然。
リアウインドウは一段濃く
リアウインドウは一段濃く
リアサンカーテンを閉めている状態 フィルムを貼る前 上の写真はリアサンカーテンを開けている状態。下左の写真は閉めている状態。下右の写真はフィルムを貼る前。
クリアーな後方視界
理想的な1枚貼り施工
ドライシュリンク法によりウインドウと同じ形状に成型したフィルムを内側に貼ることで理想的な1枚貼りを実現。分割貼りとは一線を画す仕上がりとなっている。
理想的な1枚貼り施工
クリアーな後方視界
フィルムの存在を感じさせないニュートラルカラーは夜の後方視界確保にも威力を発揮する。

外観

直射日光の下で
直射日光の下で
直射日光の下で見たリアの透け具合。透過率37%は国産車標準のプライバシーガラスよりも明るい。しかしセダンはこのくらいがちょうど良いのかも。
ガラス表面の処理が成否を左右
ガラス表面の処理が成否を左右
QUANTUMは貼る前にガラス表面をどれだけきれいにしておくかで成否が決まるとのこと。わずか1点のごみが、普通のフィルムなら糊の厚さで隠せるが、糊が薄いQUANTUMでは隠すことができず、結局やり直しになるそうです。
硬質フィルムゆえに熟練が必要
硬質フィルムゆえに熟練が必要
QUANTUMは硬質のフィルムなので、少しでも折り目が付くと跡が残り、修正が利かないことが施工上の難点で、とても神経を使う作業となり、熟練が要求されます。そのため取り扱いをやめてしまう店もあるそうです。
一番難しいのははめ殺しの窓
一番難しいのははめ殺しの窓
リアウインドウ、ドアガラス、リアドア小窓のうち一番施工が難しいのがリアドア小窓。エヴァンスのこだわりで周囲のゴムに挟み込むはめ殺しの窓はリアの1枚貼りよりも難しいようです。
厚さ50ミクロンでも硬い
厚さ50ミクロンでも硬い
厚さ50ミクロンのQUANTUMは広げた状態では柔らかい感触なのに、いったんクシャクシャにするとパリパリに硬く、丸めて圧縮することができないほどなのです。
納得するまで何度もやり直す
納得するまで何度もやり直す
納得できる仕上がりになるまで何度でもやり直して完璧さを追求する仕事には頭が下がります。この車もそうやって完成したもので、やり直しで捨てたフィルムが沢山ありました。
すっきりしたサイドビュー
すっきりしたサイドビュー
リアドアサンブラインドを使っていた時のサイドビュー リアドアと小窓のガラスが同じ色になったことで、とてもすっきりしたサイドビューになりました。リアドアも心なしか長くなったように見えます。左の写真はリアドアサンブラインド装着時。
高い施工技術
復元中の内張り
フィルムの存在がわからない
フィルムの存在がわからない
ガラスの端ぎりぎりまで貼ってフィルムの存在を隠してしまうエヴァンスの施工技術は感動的です。
復元中の内張り
復元中の内張り
復元中の内張り 1年近く付けていたリアドアサンブラインドの影響で浮き気味になってしまった内張りを突っ張りで復元中。ブラインドの長さが前の車ではドア幅と同じだったのがロイヤルでは途中までしかなかったために影響が出たようである。



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