S90 メンテナンス/キャタライザー(三元触媒)外皮補強

S90 - レポート

〜 キャタライザー(三元触媒)外皮補強 〜


雪の多い地方や海沿いの地方で使われた車は下回りの傷みが早いようで、長野の冬を7シーズン過ごしたMyS90ロイヤルエルメスもご多聞に漏れず、結構腐食が進んでいることが判明した。今回は小島商会さんのお世話になって、特に腐食が進んだキャタライザー(三元触媒)外皮とマフラー吊り金具の補強と修理を行った。最近、軽く負荷を掛けた状態で走行していると1800rpm付近で下回りからわずかにジーっという音が聞こえるようになっていたが、この外皮が原因だったと思われる(今回の処置では残念ながら解決せず)。 なお、小島商会さんは940クラシック時代にアンチスウェイバーを取り付けてもらって以来の訪問となりました(→自動車関連リンク)。(2011.2.4-9、車齢13年3ヶ月、100,662km)



腐食が進むキャタライザー外皮
腐食が進むキャタライザー外皮
写真は昨年11/14にディーラーにて撮影。「錆により外皮(シェル)の腐食が進んでいるものの、本体はまだ問題なし」との診断。しかし外皮の穴が心配だったので対症療法をしていただける小島商会さんに相談したところ、本体は当分大丈夫だが、外皮については、穴を塞ぐよりも外皮の脱落防止策の方が急を要するということになった。
運転席下から見る / P905iで撮影
運転席下から見る
右方向がエンジン側。本体は上下から外皮でサンドイッチされるように保護されている。下の外皮は上の外皮にかしめられているだけの構造になっている。
補強されたキャタライザー外皮 / P905iで撮影
補強されたキャタライザー外皮
右方向がエンジン側。外皮の前後2箇所を外皮の形に合わせた金具で固定し、外皮下部が脱落しないようにした。なお、外皮は本体と一体になった部品なので、外皮だけの供給が無いのが辛いところである。
かしめ部分が崩落し外皮に亀裂 / P905iで撮影
かしめ部分が崩落し外皮に亀裂
後部のかしめ部分が腐食により崩落した結果、外皮に亀裂ができてしまっている。穴が開いたのは反対側。排ガスパイプに付いているのは温度センサー。排ガスパイプとキャタライザーの接続金具も作り替えられている。(何と隣の車のキャタライザーとマフラーが見えるではないか)
助手席下から見る / P905iで撮影
助手席下から見る
左方向がエンジン側。上下の外皮が補強されている様子と作り替えられている排ガスパイプとキャタライザーを接続する金具が見える。MyS90ロイヤルエルメスのキャタライザーはO2センサーが入口と出口に1個ずつ計2個使われており、比較的新しい排ガス浄化システムとなっている。
マフラー吊り金具製作・交換 / P905iで撮影
マフラー吊り金具製作・交換
写真は無いが、マフラー吊り金具が錆でボロボロにやせ細り、マフラーがかろうじて釣り下がっているような状態だったので、ステーを製作して交換(溶接)してもらった。

作業内容
(1) キャタライザー(三元触媒)の外皮腐食による脱落防止策として固定金具製作・取付
(2) キャタライザーと排ガスパイプの腐食による排ガス漏れ防止策として接続金具製作・交換
(3) マフラー吊り金具腐食による脱落防止策としてステー製作・交換(溶接)
(4) シフトレバーにがた付きがあったためシフトリンクブッシュ交換

費用
23,026円(税込み)

キャタライザーは白金などを使っているため国産車でも10万から20万ほどする高価な部品だが、MyS90ロイヤルエルメスの純正キャタライザー(8602953)はVCJ価格で342,300円(税込み)もする。
O2センサーと三元触媒は、ボルボが1976年に世界で始めて市販車に搭載した。



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