オーストラリアのゴールドコーストへ旅行した機会に、当地のVOLVO正規ディーラーである、ゴールドコースト・ヨーロピアン・オートモービルズ社を訪問(No appointment!)してきました。 場所は日本を出る前にインターネットで調べて見当をつけておきました。ゴールドコーストの自動車ディーラーは土日が休みなので、月曜日の訪問となりました。 宿泊したゴールドコーストのホテルからは5,6kmあるのでタクシーで行こうかと思っていましたが、写真を撮りながら自分の足で歩くのも楽しいのではと、1時間ほどの距離を歩いていくことにしました。下の美しい木の写真はシェブロン島(Chevron Is.)の Thomas St.沿いで撮ったものです。 ところが、ゴールドコースト・ヨーロピアン・オートは最近新築移転したばかりで、日本を出る前に調べておいた住所は実は古かったことが後でわかりました。 そうとも知らない私が、この辺りにあるはずといくら探しても見つかるはずがありませんでした。付近の人も移転を知らない人が多いらしく、聞く人聞く人に古い方を教えられました。そして、4人めの人に聞いた時にはじめてそのことを知りました。 その方は自宅から小型トラックで仕事に出かけるところでしたが、親切にも地図を書いて説明してくれました。新しい場所は、前の場所から1キロあるかないかぐらいのところでした。おかげで、1時間半くらい歩いてしまいました。
ショールームに入り、西埼玉オフでゲットしたVOLVO S80のキャップを被ったまま自己紹介すると、居合わせた方が私の帽子を見るなり、"Oh! S80!" と言って、突然の来訪者を歓迎してくれました。 応対してくれた方は、New Volvo DepartmentとUsed Volvo Departmentの責任者(Manager)であるKen Summersonさんでした。彼の名前はEuropean Autosのホームページにも出ています。 彼にポロシャツの胸に刷り込んだVOLVO-MLのバナーを "I made this" といって見せると、興味深そうに見ていました。 あとは、単語を並べるだけ。どうしても判らないときは筆談でコミュニケーションを取りました。 でも。ほとんど理解しあうことができたようです。会話の途中、Summersonさんは本格的なカプチーノ(captino coffee)を入れてくれました。 いろいろとお話ししましたが、kenさんは、1940年生まれで、海軍(Navy)に軍役していた時の1960年に初めて渡日して以来、1964年, 1968年...と、5回ほど日本に来たことがあるそうです。 今は息子さんが大阪にいるそうです。もちろん、写真でわかる通り彼は日系人ではありません。 話が一段落した後、ブロンドの髪が美しいショールームレディに、Summersonさんとの記念写真を撮っていただきました。
European Autosはボルボ(VOLVO)の他、シトロエン(Citroen)とアルファロメオ(Alfaromeo)も扱っています。もちろん、中心はボルボで、ショールームの面積もシトロエンやアルファロメオの3、4倍はあります。 それでも、アルファロメオはスパイダーカブリオレが3、4台、シトロエンもXantia、Xsaraなどがやはり、3、4台展示してあり、日本の専門ディーラーに負けないほどの広さです。
とても広いショールームで10台は楽に入る広さがあります。もちろん、S80がメインで、次に40シリーズ、70シリーズと並びます。 奥の方はS90など、新車同然の Used car が3、4台展示されています。
キーホルダーは革製で、European AutosとVOLVOのロゴ・プレートが付いた2種類です。どちらもロゴ・プレートの裏側に社名が彫られている、オリジナルのキーホルダーです。 ところで、この写真の撮影場所が何処かおわかりでしょうか?(答えは宿泊したホテルのバルコニーです。置いてあるガラステーブルの上で撮りました)
カタログはS40&V40(分厚い)、S70&V70(分厚い)、S80(日本と同じ位)で、それぞれの巻末には主要なオプションが掲載されています。 カタログを見て感じるのは、標準設定のボディカラーが日本よりもはるかに豊富なことです。S40&V40が12色、S70&V70が15色、S80が12色となっています。 また、S80の内装にはバーチウッドも用意されていたり、本物のウッドも用意されているなど興味が尽きません(→興味ある装備(カタログ抜粋))。 あと、Volvo Cars Australia発行の"Volvo magazine/summer1998"や、ステッカーも少々いただきました。"Volvo magazine/summer1998"にはオーストラリア国内価格が載っていますが、日本国内より少々高めのようです。 それから"VOLVO 940 CD-I 1997"(CD2枚組み)は折角いただいたのですが、PAL方式のため見ることができませんでした。内容はおそらく私が持っているビデオテープと同じだと思います。
European Autosを探しながら、てくてくと Ferry Road を歩いていたら、93年モデルの850GLEセダンが$26,990 (\2,267,160)で売られているのを見つけました。程度はとても良い状態でした。Ferry road 沿いにはCar dealerやUsed car shopが集中していました。
オーストラリアは日本からの輸入車が圧倒的に多いことが特徴です。価格は日本国内の約2倍だそうです。税の優遇があるのかどうかは判りませんが、日本の軽自動車も結構使われているようです。
また、オーストラリアは車検が新車登録時のみという羨ましい国で、古い車が日本よりもはるかに多く走っていることも特徴的です。私が20年前に乗っていた三菱のシグマもかなり見かけ、とても懐かしい思いをいたしました。
あと、VW GOLFを見かけることが少なかったことや、OPELに至っては一度も見なかったことなどが印象的でした。
写真はゴールドコーストの中心部、Ochid Ave.で見かけたジャガー・Mk II。若いカップルが戻ってきてブウォーンと太い排気音を出しながら行ってしまいました。
Surfers Paradiseの海岸通りで見かけた440と244。440は850そっくりで、リアのバッジを見て、初めて440と知りました。440がこんなにもスタイリッシュな車だったとは知りませんでした。 240は850や70シリーズと並んでよく見ました。残念ながら900/700シリーズは少なく、とくに900シリーズは700シリーズよりも少なかったです。
ブリスベーン空港(Brisbane International Airport)と宿泊ホテルであるゴールドコースト・インターナショナル・ホテル(Gold Coast International Hotel)間の移動と、ブリスベーンの市内観光の足には幸運にもVOLVO Busが使われました。客席には全席3点式シートベルト(Three-point safety belt, all passenger seats)が装備されており、常に安全を最優先させるVOLVOらしい装備です。 しかも驚くことに、写真でも判ると思いますが、シートベルトの肩に当たる部分には、毛足の長いパッドをあしらうという念の入れようです。観光バスで3点式シートベルトが付いているのを見るのは始めてでした。 その他の安全装備としては、前寄りの中央部の天井に非常時脱出用のハッチがありました。 運転席周りに目を移すと、運転席のステアリングコラムから伸びるウインカーレバーなどが、乗用車のものと共通デザインのようでした。ステアリングホイールは明らかにボルボデザインです。